アイアンコンドルとは
今回はアイアンコンドルについての解説です。
よく分からないけど、カッコいい名前ですねw
このスプレッドは、ショートストラドル、ショートストラングルと親戚みたいなものです。
この二つのスプレッドは利益限定・損失無限大になるので、心理的負担が大きいと思います。
アイアンコンドルの登場
このスプレッドは、利益限定・損失限定のスプレッドになります。
このスプレッドは、
日経(ATM)に近いオプションを売り、遠いオプションを買う
というものです。
これだと分かりにくいですよね?
ポジションの取り方
具体例で説明しますね。(いつも通り日経が2万8,000円だったとして解説します。)
日経が2万8,000円だとすると、
コール側 コール売り2万9,000円(プレミアム140円) 1枚
コール買い2万9,250円(プレミアム90円) 1枚
プット側 プット売り2万7,000円(プレミアム210円) 1枚
プット買い2万6,750円(プレミアム170円) 1枚
という感じです。
4つのポジションを約定させなければいけませんが、焦らずにやれば大丈夫です。
日経(ATM)に近い方のコール・プットを売って、外側を買うことで損失を限定させる手法です。
損益チャート
お名前.com


このポジションを見て、気が付いた人はいませんか?
そうです。
クレジットスプレッドです!!
アイアンコンドルは、
コールクレジットスプレッドとプットクレジットスプレッドを組み合わせただけ
です。
4つのポジションを約定させるのは大変そうに見えますけど、クレジットスプレッドを2セットつくるだけの話です。
損失無限大の売りにヘッジ(リスクを回避すること)をかけることで、相場の急変に耐えることができます。

メリット
- 損失を限定することができる。
- 証拠金を抑えることができる。
- 相場の急変に耐えることができる。
- 相場が急変しても、損失限定のため証拠金の増え方がゆっくり。
- 損失額を調整できるので、退場の可能性が低い。
デメリット
- ヘッジをかけているため、ショートストラドル・ショートストラングルに比べて利益額が少ない。
- ヘッジをかけているため損失・利益になるのに時間がかかる。
- ヘッジをかけている安心感から、損切りが遅れる可能性がある。


ゆるくが考える注意点
初心者が取り組むには悪くないスプレッドだと思います。
ヘッジをかけているので、少し遠くのオプションを売っても良いと思います。
ここで注意してほしい点は、利益率と損切りに対する考え方です。
あまりに日経から離れたところでポジションを組むと勝率は高いですが、負けた時の損失に対する利益率が低くなってしまいます。
ヘッジをかけているからといって放置するのではなく、損失が確定しそうであればタイムディケイによる損失が広がる前に損切りすることをお勧めします。
当然、相場が戻って利益になる可能性も十分ありますが、それは結果論にすぎません。
未来のことは分からないので、自分の中で厳密に損切り基準を定めた方が良いと思います。
以上がアイアンコンドルの説明です。
こういうスプレッドもあるんだ!と知ってもらえればうれしいです。


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