カバードコール・カバードプット
プロテクティブ系の後は、カバード系について解説します。
カバードコールという戦略は、やったことがない人でも聞いたことあるって人は多いんじゃないでしょうか?通称『カバコ』ともいいます。
ゆるくもオプション取引をする前から名前だけは聞いたことがありました。
ポジションの取り方
ポジションは、
カバードコール=コール売り+先物ミニ買い
カバードプット=プット売り+先物ミニ売り
というものになります。
利益限定・損失無限大です。
カバード系はオプション売りのポジションになりますね。
カバードコールの基本形(グリークス)
このポジションもプロテクティブ系と一緒で、グリークス(デルタ・ガンマ・ベガ・セータ)についての説明が必要になります。
それぞれの特性については、別で解説してます。クリックして見てくださいね!!
これが、カバードコール(通称カバコ)のグリークスになります。
見てくださ~い!!
Xserverドメイン


この表を見て分かるとおり、カバードコールは『ガンマ・ベガショート』です。(プロテクティブ系はガンマ・ベガロング)
つまり、ガンマ・ベガが敵で、セータが味方になるのです。
プロテクティブ系とは全く逆になりますね。(ベガを敵というのは違いますね・・・)
カバードコールの損益チャート
今回も日経は2万8,000円と仮定します。
デルタ値が0.1のコールを探します。
コール2万9,250円のデルタ値がほぼ0.1だったので活用します。
カバードコールを組成するため、このコールを売ります。
日経(先物)の価格リスクを消すため、先物ミニ(デルタ値+0.1)を買ってデルタニュートラルにします。
Xserverドメイン


損益チャートで分かるように、カバードコールは膠着状態の方が都合が良いです。
タイムディケイ(時間的価値の減少)を取りにいく場合、利確に少し時間を要する時もあります。
IVが下がってくれれば、早めの利確も可能です。
少し様子を見て、価格が大きく動き、IVが上がっていくなら撤退をしましょう!!
メリット
- 比較的勝率が高い。
- 膠着状態が続けば有利に働く。
- 一時的に含み損になっても、最終的には勝てる可能性がある。
デメリット
- 損失無限大。
- IVが上がると損失になる。
- 撤退のタイミングが難しい。
- 利確までに時間がかかることが多い。
ゆるくの考え
繰り返しますが、カバード系はガンマ・ベガショートのスプレッドです。
勝てる可能性は高いですが、厳密な損切りは必須です。
ゆるくはこのスプレッドが好きですw
IVが上がり、今後下がっていきそうな時がポジションを取るタイミングですね!!


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