オプション取引をやっている理由
このサイトを見ている人のほとんどはオプション取引をしている、あるいは始めようとしている人が大半だと思います。
オプション取引をしているトレーダーさんは、「何でオプションを選んでいるのか?」ということを考える必要があります。
現物・先物のヘッジとして使っている人。私の様にオプションを主戦場にしている人。
理由は様々だと思います。
先物はデルタの方向性を当てないと利益を得ることができません。
価格の上下を当てたいのであれば、先物で利益を得た方が圧倒的に効率が良いです。
グリークスの管理や、スマイルカーブの観察をする手間も省けます。
オプションを中心に取引している人は、オプション独自の優位性を得るために取引をしているはずです。
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オプションの独自性(優位性)として、
- タイムディケイ(時間的価値の減少)
- ある程度の価格帯で収まれば、利益を得ることができる(クレジット、ストラングルなど)
- デルタを当てなくていい
- IVの収縮性
- グリークスの動き
などがあると思います。
クレジットスプレッドやショートストラングルは勝率が高いスプレッドとして認識されています。
まさに、オプション独自の戦略といえるでしょう。
しかし、オプションにも当然デメリットがあります。
それは、『デルタを完全に無視することはできない』ということです。
ある程度経験値のある人なら分かると思いますが、デルタニュートラルにしたショートストラングルを組んでも、価格が大きく動いたら大きな損失が出ます。
トレンドが出て選定したストライクに価格が迫ってきたら、損切りを余儀なくされます。
クレジットスプレッドでも同じです。
フルヘッジブルシンセですらも、完全にデルタを無視することはできません。
その理由は、スマイルカーブが変動する要因の一つにデルタがあるからです。
スマイルカーブの典型的な動きとして、『先物が上昇すればプットIV上昇・コールIV下降』というものがあります。デルタを完全に無視することなどできませんよね?
『オプションだからデルタを無視できる』のではなく、『先物ほどデルタを気にしなくていい』と言った方が正しいでしょう。
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オプショントレーダーさんのブログやTwitterを見ていると、先物チャート、オプション手口、空売り比率、RSI、米国指標など、本当に色々な方法で分析をしている人がいます。
少しでも勝率を上げるために、少しでも優位性を得ようと努力します。
それで先物が想定した動きと違う動きをすると、ストレスが溜まってイライラしてきます。
反対の動きが強ければ強いほど、「こんな動きをするのはおかしい。すぐに反転するはずだ。」と自分の過ちを否定することができなくなってしまいます。
相場に腹を立てても仕方がありません。何も変わりません。
人間である以上難しいですが、トレードにおいて過度な先入観は害にしかなりません。
何度も言いますが、デルタを当てたいのであれば先物をやった方が良いです。
オプション取引をしているのに、デルタを当てることを重視し過ぎている人が多すぎる気がします。
オプションには他のグリークスもあるし、IVもあることを忘れてはいけません。
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