オプション取引中心のトレードに変更
疲れ切っていた私は、オプション取引の比率を高めていきました。
先物トレードよりも、感じるストレスが少ないと思ったからです。
これは私の性格上の問題であって、オプショントレードが先物トレードよりも優れているだとか、そんなことは全くありません。
私の性格には、オプショントレードの方が向いていたというだけです。
『セータ』トレーダーの誕生
ここで私は才能を開花させ、オプショントレーダーとして大金を稼げるようになったのです!!
・・・。
すいません、嘘ですw
先物と違ってオプション取引がうまくいったのは最初の1回目だけでした。
見事に潰されます。
オプション取引は他のトレードに比べてルールが特殊です。
オプション取引は勝ちやすいと言われています。
オプションを売った場合、毎月第二金曜日にあるSQという日までに、自分が思っていた価格まで日経平均が到達しなければプレミアムが全て利益になるのです。
例えば、日経平均が2万6,000円の時に、2万9,000円までは上がらないだろうと思えば、2万9,000円のコールを売ればいいのです。
この時のプレミアムが10円だったら、1万円が利益になります。
日経がSQまでに3,000円上昇しなければ1万円の利益。
確かに勝率は高そうです。
もう一つ理由があります。
それは、『タイムディケイ』です。
Xserverドメイン
簡単に説明すると「時間的価値の減少」のことをいいます。
SQ日が近づいてくると、『セータ』というリスク指標が大きくなります。
そうなると、10円のプレミアムが6円、5円と急激に安くなっていくのです。
コールを売っていれば、プレミアムが安くなれば利益になるので減価していくほどうれしいのです。
逆にコールを買っている人は不利だと言われています。
オプション取引において、この特性を利用しない手はありません!!
「これなら私でも勝てる。」
私は確信しました。
そしてすぐに打ち砕かれました!!
ウィークリーオプションに手を出す
今回もいつも通り、何も勉強しないでオプション取引を始めます。
コールを売っては数千円の利益を出す。
オプションは少しばかり逆行しても、我慢をすればタイムディケイのおかげで利益になることが多いので、メンタルが乱れることは減っていきました。
ここで私はあるものに目を付けました。
それは『ウィークリーオプション』です。
ウィークリーオプションとは名前の通り、毎週金曜日にSQが来て清算されるものになります。
このシステムの存在を知った私は、「これだーー!!」と思いました。

毎週SQが来るのであれば、日経が届かない価格のコールを売れば毎週利益になる。
タイムディケイを考えれば多少逆行しても、価格さえ届かなければプレミアムは私のもの!!
そう思ったのです。
・・・。
思い返しても、自分の浅はかさに呆れてしまいます。
完全にやばい人ですよ私w
やっぱり負ける
そうです。
私、やっぱり負けちゃいます。
ウィークリーオプションをやったことがある人なら分かると思いますが、板がとても薄いです。
薄すぎます。
しかし、タイムディケイの旨味を味わうためには、無理にでも約定(取引を成立させること)させなければいけません。
この時の私は不利な条件でも約定させていたと思います。
火曜日くらいだったでしょうか?
この時もコールを売っていました。
あまり覚えていませんが、日経よりも750円くらい上の価格だった気がします。
日経が今よりも750円上昇しなければ、売ったコールは私の利益になります。
この価格だったら届かないでしょ?
売ってすぐですね。
すぐに日経先物が上がり始めました。
相場なんて予想できません。
こんなことはよくあります。
余裕です。
のんびり構えていると、更に上昇。
「まぁ、大丈夫でしょう。」
次の日、日経は落ち着いていました。
「ほらね、そんな一気に上がらないよ。」
しかし、ナイトセッションに入ると更に上昇。
「だっ、大丈夫。大丈夫。」
またまた上昇。
「大丈夫だよね・・・。」
更に力強く上昇。
「・・・。」
さっきまで3万円くらいだった含み損は、気がつけば10万円を超えていました。
このままでは価格が届いてしまいます。(ITMといいます)
プレミアムは一気に跳ね上がってあがります。
この理由はグリークスやIVというリスク指標が関わってくるのですが、ここでの解説は省略します。
Xserverドメイン
この時の私は、グリークスの名前すら憶えていませんでしたw
知っているのはタイムディケイだけ。
何でプレミアムが跳ね上がり、損失が大きくなっているのか分かっていません。
それでも諦めきれません。
何度もスマホを見ては、イライラしながら不安定になるメンタル。
びっしょりと汗をかいていたことだけは覚えています。
もうトレード自体が嫌になりました。
ここで損切りを決意。
利益を吐き出す日々。
「こんなんムリゲーじゃん・・・。」
私は完全にいじけました。
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